きくラジオ、みるラジオ、よむラジオ

06:国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科

対象: すべての人
掲載日 : 2025年12月26日

本特集「きくラジオ、みるラジオ、よむラジオ」は、2025年7月から12月にかけて実施する、ラジオ番組「JK RADIO TOKYO UNITED」(J-WAVE)とのコラボ企画をまとめたものです。特集の詳細や各回の情報はこちらをご覧ください。

ゲスト出演

国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科 教官 野口岳史さん

国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科は、埼玉県所沢市にある2年課程の専門学校です。手話指導の専門知識と技能をもったネイティブのろう者が教育を担当し、信頼される手話通訳士の養成に取り組んでいます。

みるラジオ

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DENWA RELAY SERVICE EYES ON THE FUTURE
この動画は、J-WAVE とのコラボコーナーを映像にした「みるラジオ」です。
コーナーで紹介したインタビューを手話でお届けします。

ジョンカビラ/ジョンカビラお届け中。
~JK RADIO~ TOKYO UNITED
ここからの時間は、電話リレーサービス EYES ON THE FUTURE。
このコーナー、今日が最終回となります。

これまで毎月最終金曜日は、
聴覚や発話(声を出すこと)に困難のある聞こえない人と聞こえる人との電話を
通訳オペレータを介してつなぐ「電話リレーサービス」。
このサービスを使って、社会課題と向き合う皆さんにインタビューし、
そのアクションを発信してまいりました。

手話を生活言語にして暮らし、
グッドアクションを起こしている団体の皆さん。
その活動には、手話と日本語を通訳し、双方をつなぐ手話通訳者の存在も欠かせません。

最終回は、そんなプロフェッショナルな手話通訳士を養成する
国立障害者リハビリテーションセンター学院
手話通訳学科で教官を務められている野口岳史さんにお話をうかがいます。
野口さんご自身も、耳が聞こえない「ろう者」です。

では、野口さんに電話リレーサービスの手話通訳オペレータを介してお話をうかがいます。

(呼び出し音)

通訳オペレータ/電話リレーサービスです。
耳の聞こえない方などへ
手話通訳を通してお電話します。
双方のお話をすべて通訳いたします。
おつなぎしますので、少々お待ちください。

ジョンカビラ/電話をかけると、このようなアナウンスがあります。

まずは、野口さんが教官を務める
国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科。
これはどのようなところなのでしょうか?

野口/1990年に手話通訳士養成機関として設置されました。
現在でも全国で唯一の手話通訳士養成校です。
手話通訳士は、厚生労働大臣の公認資格である「手話通訳技能認定試験」合格者ですが、
現在は全国で4,260名います。
これまでの試験の平均合格率が13.8%と非常に難関で、
さらに合格するまで平均で10年を要したという調査結果が出ています。
その試験の合格を目指して日々学生たちを指導しています。

ジョンカビラ/他の「手話が学べる場所」との違いは
どういうところにあるのでしょうか?

野口/まず、日本手話は、日本語とは異なる言語です。
その用法などを含めて、体系的に学ぶことができます。
例えば、日本語で「すみません」という言葉は、
これは「謝罪」だけではなく、「感謝」そして「依頼」に共通して使うことが可能です。
一方、日本手話では「謝罪」の場面にしか使えません。
「感謝」を表す場合は「ありがとう」と表現します。
英語に近いかもしれません。

また、もう一つの学院の特徴は、
2年間の課程で、カリキュラム時間が2,400時間と、
これは一般的な地域の養成講座のおよそ10倍となっています。

ジョンカビラ/そのカリキュラムの中で特に力を入れられているポイントは
どういうところなのでしょうか?

野口/手話の実技クラスでは3~5名の少人数クラスで実施しています。
また、手話を第一言語とするろう者が講師を務めています。
フロア内では、手話を公用語にしており、
学生同士も日本手話で会話すよう環境面でも整えています。

ジョンカビラ/卒業された皆さん、手話通訳者となられた皆さんは、
どういうところでご活躍されているんでしょうか?

野口/はい。いろいろなところで活躍しています。
全国の地方自治体や福祉の現場、あるいは医療現場、
また、フリーランスの手話通訳となった方もいます。
そして、今この通話を通訳している
電話リレーサービスの「手話通訳オペレータ」という職業、
そこで活躍している卒業生もいます。

ジョンカビラ/最後になりますが、
国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科が考える、
未来のヴィジョンとは、どのようなものなのでしょうか?

野口/まず、手話通訳士の人材不足は依然として大きな課題があります。
近年、人材不足を背景に、AIによる代替の動きが見られますが、
その一方で、人と人とをつなぐ、対面だからこそ成立する通訳の価値があり、
それを担う通訳者が必要です。

手話通訳学科としては、手話通訳士資格を取って、またさらに
ろう者に信頼され、必要とされる手話通訳者の養成に力を入れています。
そして、卒業生たちが社会で活躍し、
手話通訳という職業に注目してもらうことで、
ろう者にとっても生きやすい社会を目指しています。

ジョンカビラ/野口さん、貴重なお話、ありがとうございました。
先のデフリンピック、28万人という観客の皆さんが集ったんですよね。
これは予想のおよそ3倍ほどということです。

ろう者の皆さん、アスリートとしての大活躍、素晴らしかったんですが、
ろう者の皆さんのその生活、いかに社会と溶け込めるのか、
実は私たちが問われているところですよね。

ろう者に必要とされる手話通訳者の養成に力を注がれている
国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科の皆さん、
本当にお疲れ様です。心より感謝申し上げます。

もっともっと、手話通訳士の資格をもつ方が社会で活躍し、
人と人をつなぐお仕事、さらに展開されることを祈ってやみません。

国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科で
教官を務める野口岳史さんにお話をうかがいました。

そして今回利用した「電話リレーサービス」、
聞こえる人、つまり私と、野口さんとの電話の会話を、
手話と音声で通訳していただきました。

この様子、動画に収録して「みるラジオ」として公開しております。
こちらは電話リレーサービスの公式ウェブサイトでご覧いただけます。
ぜひチェック、よろしくお願いいたします。

J-WAVEのロゴと電話リレーサービスのロゴ

※1年間の期間限定公開です。

きくラジオ

12月26日(金)10:20より放送されました。放送後1週間はradikoにてタイムフリー視聴が可能です。(無料)

-JK RADIO-TOKYO UNITED | J-WAVE | 2025/12/26/金  09:00-11:30
タイムフリー視聴リンク

よむラジオ

J-WAVE: JR RADIO TOKYO UNITED のEyes on the Future コーナーブログをご覧ください。


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