きくラジオ、みるラジオ、よむラジオ

04:日本ろう芸術協会

対象: すべての人
掲載日 : 2025年10月31日

本特集「きくラジオ、みるラジオ、よむラジオ」は、2025年7月から12月にかけて実施する、ラジオ番組「JK RADIO TOKYO UNITED」(J-WAVE)とのコラボ企画をまとめたものです。特集の詳細や各回の情報はこちらをご覧ください。

ゲスト出演

一般社団法人日本ろう芸術協会 代表理事 牧原依里さん

一般社団法人日本ろう芸術協会は、映画や演劇、現代アートを中軸に「ろう芸術」の活性化を図る団体です。東京国際ろう芸術祭/映画祭の企画運営の他、ろう者のための映画制作ワークショップなどの企画を行い、ろう芸術に関する活動を行うろう者と聴者を繋ぐ窓口も担っています。

みるラジオ

テキスト解説を読む

DENWA RELAY SERVICE EYES ON THE FUTURE
この動画は、J-WAVEとのコラボコーナーを映像にした「みるラジオ」です。
コーナーで紹介したインタビューを手話でお届けします。

ジョンカビラ/ジョンカビラお届け中。
~JK RADIO~ TOKYO UNITED。
ここからの時間は、電話リレーサービスEYES ON THE FUTURE。

このコーナー、毎月最終金曜日は聴覚や発話に困難のある聞こえない人と
聞こえる人との電話を通訳オペレータを介してつなぐ「電話リレーサービス」。
このサービスを使って、社会課題と向き合う団体の皆さんにインタビューし、
そのアクションについて発信します。

今日お話を伺うのは、一般社団法人日本ろう芸術協会代表理事、
映像作家としても活動されています、牧原依里さんです。
牧原さんご自身も、耳が聞こえない「ろう者」なんですね。
では、牧原さんに、電話リレーサービスの手話通訳オペレータを介してお話をうかがいます。

(呼び出し音)

通訳オペレータ/電話リレーサービスです。
耳の聞こえない方などへ手話通訳を通してお電話します。
双方のお話をすべて通訳いたします。
おつなぎしますので、少々お待ちください。

ジョンカビラ/電話をかけると、このようなアナウンスがあります。

まずは、牧原さんが代表を務められている
日本ろう芸術協会についてうかがいましょう。
こちらはどのような活動をしている団体なのでしょうか?

牧原/はい、牧原と申します。
日本ろう芸術協会は、ろう芸術の活性化を図るために
映画や演劇、現代アートを中心にした、ろう者が主導する団体です。
ろう芸術を紹介したり、演劇や映画に携わるろう当事者の
人材を育成する活動などを行っています。

ジョンカビラ/そして、来月、
大きなイベントが予定されているということですが、
これはどのようなイベントなのでしょうか?

牧原/はい、11月に大きなイベントがあります。
日本のろう者が中心となった芸術祭「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」を
11月6日から9日に「座・高円寺」などを中心に開催します。
杉並区などとの共催で行います。
演劇、映画、パフォーマンスなど、
国内外から集めた、多彩な作品を用意しています。

ジョンカビラ/具体的には、どんなプログラムなのでしょうか?
例えば、一つ、教えていただけますでしょうか?

牧原/はい、すべておすすめなんですが、一つだけご紹介します。
『チューバ泥棒』という、アメリカのろう者の監督である
アリソン・オダニエルが作った作品です。
彼女が作った(この)作品は、
ろう者・難聴者にとっての「音」とは何なのか、
また「聴くこと」を問い直す実験的な映画です。
また、この映画はサンダンス映画祭などでも高い評価を受けていまして、
今回アジア初上映となるのでぜひ観ていただきたいです。
それ以外にも、手話の空間を体感できるような、
気軽に立ち寄れるような企画も同時に用意しております。

ジョンカビラ/はい、ご案内ありがとうございます。
そして、11月にはデフリンピックが東京で開催されます。
東京国際ろう芸術祭、その直前の日程で開催されるということで、
ここにはどんな思いが込められているのでしょうか?

牧原/11月の東京は、特別なひと月になります。
手話のまちやデフリンピックに足を運ぶことで、
知らない世界、新しい世界に気づくことができます。
大切なのは、その知らない世界に恐怖を抱くのではなく、気軽に触れてみることです。
例えば、芸術祭に参加したり、あるいはデフリンピックで選手を応援したりすることで、
それをきっかけに、ろう者と聴者の自然な交流が生まれて、
新しい世界が築けると思います。

ジョンカビラ/はい、改めてこの芸術祭を通して
聞いてくださっている皆さんに伝えたいこと、感じてほしいことは何でしょうか?

牧原/「目で世界をとらえる人たち」の視点から生まれる芸術を社会にもっと広めて、
そしてみんなで楽しむ機会を増やしていきたいと思っています。
そうした積み重ねが、きっと社会や世界をより豊かにしていくと信じています。 
そして、手話が「特別な言語」ではなく、生活の中に「当たり前にある言語」として
受け止められる社会が来ることを、心から願っています。

ジョンカビラ/同じく、心から願っています。
お話をうかがうことができて、ありがとうございます。
牧原さん、ありがとうございました。

牧原/ありがとうございました。

ジョンカビラ/お話を伺ったのは、
一般社団法人日本ろう芸術協会 代表理事 牧原依里でした。

牧原さんにご紹介いただいた「手話のまち 東京国際ろう芸術祭2025」
11月6日(木)〜9日(日)まで、
杉並区の「座・高円寺(ざ・こうえんじ)」などで開催されます。
あなたのご参加をお願いします。

そして今日利用した「電話リレーサービス」
聞こえる人、つまり私と、牧原さんとの電話を
手話と音声で通訳していただきました。

この様子を動画に収録して、「みるラジオ」として公開しております。
こちらは電話リレーサービスの公式ウェブサイトでご覧いただけます。
ぜひ、あなたのチェック、お願いいたします。

J-WAVEのロゴと電話リレーサービスのロゴ

※1年間の期間限定公開です。

きくラジオ

10月31日(金)10:20より放送されました。放送後1週間はradikoにてタイムフリー視聴が可能です。(無料)

-JK RADIO-TOKYO UNITED(PART2) | J-WAVE | 2025/10/31/金  09:00-11:30 
タイムフリー視聴リンク

よむラジオ

J-WAVE: JR RADIO TOKYO UNITED のEyes on the Future コーナーブログをご覧ください。


SNS でシェア