きくラジオ、みるラジオ、よむラジオ

03:サインフットボールしながわ

手話動画を含むコンテンツです 対象: すべての人
掲載日 : 2025年09月26日

本特集「きくラジオ、みるラジオ、よむラジオ」は、2025年7月から12月にかけて実施する、ラジオ番組「JK RADIO TOKYO UNITED」(J-WAVE)とのコラボ企画をまとめたものです。特集の詳細や各回の情報はこちらをご覧ください。

ゲスト出演

サインフットボールしながわ 代表 植松隼人さん

「聴こえない子と聴こえる子も一緒に手話べりする空間を」をコンセプトに、毎週日曜日に品川区でサッカースクールを開催しています。サッカーを通して、お互いの良さを認め合える環境づくりを目指して活動しています。

みるラジオ

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DENWA RELAY SERVICE EYES ON THE FUTURE

この動画は、J-WAVEとのコラボコーナーを映像にした「みるラジオ」です。
コーナーで紹介したインタビューを手話でお届けします。

ジョンカビラお届け中。 ~JK RADIO~TOKYO UNITED

ここからの時間は電話リレーサービス EYES ON THE FUTURE

このコーナー、毎月最終金曜日は聴覚や発話(声を出すこと)に困難のある
聞こえない人と聞こえる人との電話を通訳オペレータを介してつなぐ
「電話リレーサービス」を使います。

社会課題と向き合う団体の皆さんのアクションを
電話リレーサービスでのインタビューを通して発信いたします。

今日お話を伺うのは耳が聞こえる子も、聞こえない子も、
一緒にサッカーを楽しもう!と呼びかけ、活動する団体
「サインフットボールしながわ」の植松隼人さんです。

植松さんご自身も、耳が聞こえない「ろう者」なんですね。

では、植村さんに、電話リレーサービスの手話通訳オペレータを介し、お話をうかがいます。

(呼び出し音)

通訳オペレータ/電話リレーサービスです。
耳の聞こえない方などへ手話通訳を通してお電話します。
双方のお話を全て通訳いたします。
おつなぎしますので少々お待ちください。

ジョンカビラ/電話をかけるとこのようなアナウンスがあります。
では、まずは植松隼人さんご本人について。
聴覚に障害のある選手11名でおこなう「デフサッカー」
男子日本代表の元監督なんですよね。

植松/はい、そうです。

ジョンカビラ/はい。そんな植松さんが代表を務める「サインフットボールしながわ」。
デフサッカーのスクールではなく、混ざり合っておこなわれるサッカーの団体、なんですよね?

植松/はい、そうです。
「聴こえない子どもと聴こえる子どもも手話べり(手話でおしゃべり)する空間を」
というコンセプトをもとに、サッカースクールの活動をおこなっています。

ジョンカビラ/はい。具体的にはどのような活動を展開されているんでしょうか?

植松/はい。毎週日曜日に品川区内の施設を利用して活動しています。
現在は幼稚園児から中学生まで、約40名が在籍しています。

ジョンカビラ/はい。では、団体内でのコミュニケーションは、
これは手話が主になるのでしょうか?

植松/はい、そうです。
柱は、いちばん大事なのはやはり「手話」です。
ですが、そのほかに、子どもの中には「口話」を使う子もいますし、
ジェスチャーも使ったりします。
または作戦ボードを使って、見る情報も使いながらやりとりしています。

ジョンカビラ/チームの皆さんの聞こえない子と聞こえる子の割合は
どのようなものなんでしょうか?

植松/はい。聞こえない子どもが約8割です。
残りの2割が聞こえる子どもたちです。

ジョンカビラ/はい。ちょっと伺いたいのですが、
聞こえない子どもたち、そして聞こえる子どもたち。
それぞれどのような声、思いが届いているんでしょうか。

植松/子どもたちのコミュニケーションなんですが、
お互いどうすればいいのかを探すんですね。
音声言語が分からない、手話が分からない、それぞれ違いますので、
お互いにどうしたら通じ合えるのかっていうのを探すのがとても楽しいと聞きます。

また、サッカーを通して、試合や練習など
お互いジェスチャーなども使って、教える教わる。
これは聞こえる聞こえない、関係ないですね。
お互い学ぶ環境がある、そういったところがとても楽しいと言っています。

ジョンカビラ/はい。そして参加されている皆さんからは、
どんな思いが届いているんでしょうか?

植松/親御さんたちからは、「サードプレイス」、第三の場所。
家庭、学校、そしてサッカーが3番目の居場所になっている
といううれしいお声を聞いています。

また、いろんな学校から子どもたちが集まってきます。
学校同士で、それぞれ少しずつ手話も違います。
ですから、子どもたちがお互い学び合いの環境になっているという声を聞いています。

ジョンカビラ/はい。これらのアクションの先に見つめる未来のビジョン、教えてください。

植松/はい。今年は11月に「東京2025デフリンピック」が開催されます。
子どもたちは、それを見て、自分も日本の(代表)選手になりたいですとか、
プロサッカー選手になりたいというふうに思ってるんですね。
ですので、我々もこの活動を続けて、
そういう子どもたちを育てていきたいと思っています。

また、品川区で活動しておりますので、
聞こえる人、聞こえない人が、歩み寄れる社会づくり、
つまり街づくりをしていくために、我々も貢献していきたいと思っています。

ジョンカビラ/はい。聞こえる方と聞こえない方が、同じピッチで、同じルールで
ボールを追いかけて、その技を競い合う。
本当素晴らしい環境だと思います。

ちなみに、活動に参加してみたいというお子さんご家族、保護者の皆さん、
どちらへお問い合わせすればよろしいんでしょうか?

植松/「サインフットボールしながわ」の公式ホームページがあります。
そこからお問い合わせや申し込みができます。
また、インスタグラムもやっておりますので、そちらのほうからも、DMしていただければ可能です。

ジョンカビラ/はい。ご案内ありがとうございます!

この時間は「サインフットボールしながわ」の植松隼人さんにお話をうかがいました。
植松さん、ありがとうございました。

今回利用した電話リレーサービス、聞こえる人、つまり私と、
聞こえない人、植松さんとの電話の会話を、手話と音声で通訳してくれました。
この様子を動画に収録して「みるラジオ」として公開しております。
電話リレーサービスの公式サイトからご覧いただけます。
ぜひサインフットボールしながわの活動と合わせて
クリック、チェック、よろしくお願いいたします。

J-WAVEのロゴと電話リレーサービスのロゴ

きくラジオ

9月26日(金)10:20より放送されました。放送後1週間はradikoにてタイムフリー視聴が可能です。(無料)

-JK RADIO-TOKYO UNITED(PART2) | J-WAVE | 2025/9/26(金) 09:00-11:30
タイムフリー視聴リンク

よむラジオ

J-WAVE: JR RADIO TOKYO UNITED のEyes on the Future コーナーブログをご覧ください。


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