01:シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA-net)
本特集「きくラジオ、みるラジオ、よむラジオ」は、2025年7月から12月にかけて実施する、ラジオ番組「JK RADIO TOKYO UNITED」(J-WAVE)とのコラボ企画をまとめたものです。特集の詳細や各回の情報はこちらをご覧ください。
ゲスト出演
特定非営利活動法人 シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA-net) 理事長 廣川麻子さん
舞台芸術におけるアクセシビリティの向上を目指して活動するTA-netは、「みんなで一緒に舞台を楽しもう!」を合言葉に、アクセシブルな舞台の情報収集・発信、舞台鑑賞に関する相談など、誰でも観劇サービスが受けられるような仕組み作りに取り組んでいます。
みるラジオ
テキスト解説を読む
DENWA RELAY SERVICE EYES ON THE FUTURE
この動画は、J-WAVEとのコラボコーナーを映像にした「みるラジオ」です。
コーナーで紹介したインタビューを手話でお届けします。
ジョンカビラ/ジョンカビラお届け中。
~JK RADIO~TOKYO UNITED。
ここからの時間は、電話リレーサービス EYES ON THE FUTURE。
未来を見つめて活動する皆さんのグッドアクション 紹介します。
このコーナー、7月から12月にわたり、毎月最終金曜日は、
聴覚や発話(声を出すこと)に困難のある聞こえない人と、
聞こえる人との電話を通訳オペレータを介してつなぐ
「電話リレーサービス」を使います。
団体の皆さんが 取り組んでいる暮らしの中での工夫や挑戦、
取り組みをご紹介してまいります。
今日お話を伺うのは、聴覚に困難がある人も舞台芸術を楽しめるよう、
舞台芸術におけるアクセシビリティの向上を目指して活動する
特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク
「TA-net」の廣川麻子さんです。
廣川麻子さんはろう者なんですね。
聴覚に障害のある当事者です。
電話リレーサービスで私の声を手話に通訳していただき、
廣川さんに伝えてもらいます。
では、早速電話してみましょう。
(呼び出し音)
通訳オペレータ/電話リレーサービスです。
耳の聞こえない方などへ手話通訳を通してお電話します。
双方のお話を全て通訳いたします。
おつなぎしますので少々お待ちください。
ジョンカビラ/電話をかけると、このようなアナウンスがあるんですね。
では、電話リレーサービスの手話通訳オペレータの方を介して
お話を伺います。
まずは、サイトにある「誰でも観劇サービスが受けられるような仕組み」
これは劇を観るという意味の観劇サービスです。
こちらについてご紹介お願いします。
廣川/聞こえない、見えない。あるいは聞こえにくい、見えにくい人が
お芝居などを観に行った時に、
その音楽とかセリフの状況をキャッチすることができません。
手話通訳や字幕、音声ガイドなどをつけることによって
内容を理解することができます。
実際にまだまだそういったものがついている公演は少ないので 、
そういうことをみんなに知っていただけるようにPRしています。
それからもう1つなんですが、公演を観たいと思った時に
字幕や手話が付いているかどうかを一つずつ調べなくてはいけません。
また、ついてなかった場合には、主催と交渉しなくてはいけないので、
これもかなりの労力です。バリアと言えると思います。
そのあたりも支援しています。働きかけを行っています。
ジョンカビラ/はい。そのまさにおっしゃった「バリア」を乗り越える、解決するための
具体的なアクションとはどのようなものなんでしょうか?
廣川/おかげさまで、障害者差別解消法、
それから情報コミュニケーション法、手話施策推進法などのような
新しい法律ができ、改正などがありまして、
そのおかげで、随分とそういった取り組みが進んできて、
社会の理解、また予算・人材なども、
少しずつ解決できるように、現在進んできいると思っています。
例えば、東京に「アーツカウンシル東京」という団体があります。
そういったところが観劇サポート、
例えば字幕や手話をつけるなど、に特化した予算や支援、助成など始まっています。
こちらの助成は昨年度から始まりました。
我々ろう者もたくさんの仲間が観に行って
演劇を楽しむことができました。
ジョンカビラ/はい。その可能性さらに押し広げていただきたく思うのですが、
団体が見つめる未来のビジョンを最後にお聞かせお願いします。
廣川/作品を観る時に手話があるのか、字幕があるのかということを、
我々が一つずつ調べなくてはいけないんですね。
そうではなく、様々なあらゆる作品をいつでも
自由に、観に行くことができるようになってほしいと思っています。
手話付き、字幕付き、これは、現在は全ての公演についてるわけではありません。
ですので、観に行く日にちの都合が合わないと、
結局観られないということになってしまいます。
また、こういったサービスも東京で実施されることがほとんどです。
今後、全国展開がまだまだですので、
ここも、もっともっと、東京だけでなく
全国的に広まっていってほしいと思っています。
いつでも、演劇を観られる、
また、友達と一緒にその演劇を観たっていう話が一緒にできるような
そういった社会になってほしいと思っています。
ジョンカビラ/はい。貴重なお時間、そして様々な取り組みのご紹介 ありがとうございます。
特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク
「TA-net」の廣川麻子さん、手話通訳の方を介してのお話、ありがとうございました。
今回利用した電話リレーサービス、
聞こえる人、つまり私と廣川さんとの電話を
まさに、手話と音声で通訳してくれたんですね。
その様子を動画に収録して「みるラジオ」として公開しています。
電話リレサービスの公式ウェブサイトからご覧いただけます。
ぜひTA-netの活動と合わせてチェックよろしくお願いいたします。
J-WAVEのロゴと電話リレーサービスのロゴ
※1年間の期間限定公開です。
きくラジオ
7月25日(金)10:20より放送されました。放送後1週間はradikoにてタイムフリー視聴が可能です。(無料)
-JK RADIO-TOKYO UNITED(PART2) | J-WAVE | 2025/07/25/金 09:00-11:30
タイムフリー視聴リンク
よむラジオ
J-WAVE: JR RADIO TOKYO UNITED のEyes on the Future コーナーブログをご覧ください。